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2023.05.22

焦りを感じた就活時期

デザインオフィスの宮沢です。

 

私は20歳の時に留学しイタリアにあるファッションの学校へ4年間通った後、イタリアのファッションブランドで5年間働きました。

今回は私の就職活動を振り返ってお話しいたします。

卒業後はすぐに仕事が見つからず、約3ヶ月の間、3つのブランドを研修生として行き来していました。その間、給与は200〜400ユーロ。

研修先によっては現金ではなく、自社ブランドの洋服を支給される時もありました。当時、就労ビザの取得は大変難しく、取得は稀なケースでした。学生ビザが期限を迎え、雇用されないとイタリアに滞在することはできないため、就労ビザを取得して1日も早く自立したい。それだけを日々考えていました。

 

デザイナーを志望していた自分自身のスキルも先輩達には敵わない、自分が歩みを止めているように感じる中、チーフデザイナーに認めてもらうために自分が得意なことに集中して学ぶことを続けました。金銭的にも滞在期間にもリミットがある私は、失われた時間は永遠に戻らない、ただ時が進み続けることに焦りを感じていました。

同じ頃、就職先が見つからず悩んでいたクラスメイトの友人は、イタリアでの就活に専念するより、自分の道をさらに追求するためにパリのオートクチュールの学校に進学しました。(ちなみに彼はそこで2年間、技術と感性に磨きをかけ、理想としていたパリのメゾンでの一歩を踏み出すことができました。)

その後、私は正式に研修先が決まりました。きっかけは一冊のプレゼン用のブックです。私は絵が上手くありませんでしたが、雰囲気を込めることが得意だったので、布製の絵本を作成しプレゼンをしたことが採用の決め手となりました。研修中はデザイン画や平面図を依頼されましたが、下手だった私は何度もチーフデザイナーを落胆させてしまうこともありました。それでも後に正式にデザイナーとして雇用されたのは、得意な立体裁断で表現することを強化し、それが安定して要求に応えられるようになったからです。

 

何でもできる器用な人はあまりいません。「私はこれだけしかできない」と思っても、追求し、磨き続けることでそれが強みになると思います。様々な個性を持った方々と共に働き、私自身も成長できることを願っています。

ご一読くださり、ありがとうございます。

 

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