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事業戦略部の池口です。  

今回は、周囲に好かれる好印象のコツ【後編】です。

”挨拶することのメリット”を前回いくつかお伝えしましたが、やはり最大のメリットは効果的な挨拶により”周囲の人が自分の味方になってくれる”です。

自分に気持ちよく挨拶してくれた人に対して、意地悪な気持ちになったり、嫌いになったりはしませんよね。

前回私は大好きなお掃除スタッフさん達の例をご紹介しました。
気持ちの良い挨拶をしてくれるスタッフ皆さんへの感謝や貢献のために、私はゴミの分別や出し方にこだわる協力的住人の一人として生活しています。

大人として当たり前のことではありますが、お掃除スタッフさんとの挨拶や会話がなければ、ここまで意識しなかっただろうと想像します。

挨拶をきっかけに私の思考や行動が変わったとは。「挨拶おそるべし」と思いませんか？

「挨拶してくれる人＝感じの良い人」の印象はインパクトが強く、記憶に残りやすいです。

人の第一印象が強く記憶に残るのは、「初頭効果（Primacy effect）」という心理現象です。起こって当然、避けて通れない現象なのです。

出会いや関わりの入口である「挨拶」が皆さんの印象に影響する根拠として、覚えておくと良いかもしれません。

具体的方法の前に、イメージを持てるよう「挨拶」の言葉の意味もお伝えします。

語源は、仏教（禅）の「一挨一拶（いちあいいっさつ）」という言葉が由来であると言われています。

（禅宗と関わりのある方は多くないかと思いますが、皆さんご存じ”とんち”で有名な「一休さん」は室町時代の禅のお坊さんです。）

「挨（あい）」は、”ひらく”という意味を持ち、「拶（さつ）」は”せまる”という意味を持ちます。

「挨拶」とは「自分の心を開いて、相手にせまる」という行為です。

自分の心を開き相手にせまるような声がけ（＝挨拶）ができると、その結果が好印象につながります。

感じの良い人を徹底するためにも、ぜひ具体的なポイントをチェックしてみてください。

《１》自分から率先して行う

そのままの表現で恐縮ですが、挨拶は「自分から」しないと好印象につながりません。後出しでは何の印象にも残らないのです。
好印象につなげたいなら「自分から」を確実に実践することが必須です。

《２》笑顔・ほほえみ

声をかける前から、ほんのり笑顔でいます。真顔から急に笑顔になるのは不審に見えるので最初から笑顔でいることが重要です。
日頃から”ほんのり笑顔”でいられると良いですね。

《３》アイコンタクト

目線を合わせることも必須です。相手に対し「あなたに向けて声をかけています！」と目でも伝えます。

この時に目元も笑顔でいることも意識しましょう。目が笑っていない人と目が合うと、怖いですよね（笑）。

《４》明るくはっきりした声で

相手に確実に言葉を届けるためには、ボールを投げるように声を発します。

その際に一段声を高くすると、声が通って相手に届きやすくなります。

更に加えたいコツは「語尾まではっきり発音する」です。語尾がごにょごにょすると一気に爽やかさが減り、だらしなく聞こえます。

「おはようございます」なら、最後の「す」まではっきり発音すると爽やかさと信頼感が増します。

《５》相手の名前を呼ぶ

名前を知っている相手であれば「〇〇さん、おはようございます！」と名前を先につけます。

私たちがお客様の場合でも、「お客様、いらっしゃいませ！」と言われるより「〇〇さん、いらっしゃいませ！」と言われた方が嬉しいですよね。

社会人としても、二度目にお会いする方や名前を最初から知っている方には”名前を付けてお声がけする”を常にできることが好印象の秘訣です。

《６》プラスアルファのひと言

挨拶だけで終えるのでなく、さらにひと言加えることで相手への気遣いが伝わります。

「〇〇さん、おはようございます！今日は朝早いんですね」
「〇〇さん、こんにちは！昨日は遅くまでお疲れ様でした！終了後にすぐ帰れましたか？」

後ろの言葉があることで、相手との会話のキャッチボールが始まります。

プラスのひと言を言うためには、普段から相手の行動や様子を知っておく必要があります。
そういったアンテナを張りながら挨拶と会話を積み重ねることが、挨拶以上の好印象強化につながります。

「挨拶」とは「自分の心を開いて、相手にせまる」こと、自分の心をきちんと言葉にして相手に届ける大切な第一歩です。

挨拶することで自分自身にも前向きなエネルギーが湧きますし、周囲の皆さんにも気持ちの良い空気、感情を届けられます。

もし今まで意識していなかったら、今回のポイントをふまえてぜひ実践してみてください。

皆さんの毎日がよりエネルギーに溢れ、周囲の皆さんとの充実した時間や笑顔のコミュニケーションが増えるよう願っています。