デザインオフィスの宮沢です。

弊社のリクルートブログをご覧いただきましてありがとうございます。

このブログをご覧いただいている方の中には、ファッションやデザインにご興味がお有りの方が多いのではないでしょうか。

私の所属するデザインオフィスでは、ウェディングドレスの企画から生産までを担当しています。

私はこのドレスの仕事に巡り会うまでに国内外合わせて３回の転職をし、そのたびに新しい環境に上手く馴染めるか不安に感じていました。

デザインの仕事はクリエイティブディレクターとの相性で居場所が決まるので、半年から一年は感覚を掴むために毎回色々と努力をしました。

人により違いはありますが、企業の一員として仕事をしていると、自分の信念とは異なる判断を強いられることもあります。

理想と現実との乖離に驚きを感じ、苦悩することは今でもありますが、

全てのお客様にご自分が理想とする衣装を纏って結婚式を迎えていただくことは、弊社で働く社員共通の思いです。

結婚式の衣装は和洋問わず、新郎新婦はもちろん参列される方々も子供から大人まで、多くの方にとっての正装です。

ただ、それぞれが思い描く理想の正装の形は異なりますので、私達が提供する衣装が多様なお客様からお選びいただけることを目指して、

常にお客様を中心にしてデザインを考えるようにしています。

日本人が持つ美意識の多くを占める形式的な美は個人の意識とは無関係に正しいか間違いかに分けられてしまいがちです。

しかし、自分自身が本来持つ感情で形成された美意識に正解も不正解もありません。

個々が持つ理想の美で世の中を見ることができるようになるのならば、

そして、それをお互いに許容し、尊重し合える世の中になればデザインという仕事も今以上にさらに楽しくなると思います。

それが10年後、20年後になろうと、私は次の世代に少しでも良い環境でバトンを渡せるように努力することをとても楽しく感じています。

そして、SDGs関連の教育を受けている現在の子どもたちが大人になる頃には「全てのお客様」という言葉の意味が今よりも広く、

正しい意味に置き換わっていることを信じています。

ご一読くださりありがとうございました。